大阪府豊中市にある歯医者のいちかわ歯科医院

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Column

院長コラム

第4回 師走

今年もあっという間に12月になってしまいました。暑いさなかに開院した当院でももうクリスマスソングがながれる季節になりました。ちょうど当院のおむかえにフラワーアレンジメントのお店がありサンタクロースやトナカイの電飾がとてもきれいでクリスマスムード一色といった感じです。そんな中思い返してみると今年もいろんなことがありました。私自身開業にかまけて世間で起こっていることにとんと疎くなってしまった一年でした。さあ、今年の出来事の中で皆さんにとって一番衝撃的だったことは何ですか?耐震偽装でしょうか?ライブドア、いじめによる自殺の連鎖、北の核・・・・。私に関していえば開業なのですが、どうしても職業柄医療のことに目がいきます。最近では特に病気腎移植と代理母の問題でしょうか?病気腎移植は現在まだ色々調査中ですし万波医師の心中まではわかりません。一応報道レベルで聞いている限りでは「ルールを無視して人体実験まがいの勝手なオペをやっている悪い医者」といった感じですか。数年前に神戸の産婦人科医院の大谷医師が学会レベルのルールに従わずに着床前診断を行った問題で命の選別につながると問題になりました。諏訪マタニティクリニックの根津医師も以前体外受精で学会から除名処分を受けました。同じ次元でお話すのは少し乱暴なようにも思いますが、元をたどればすべて出発点は「患者さんのため」「患者さん本位の」という意味で共通だったのではないでしょうか?という気がします。そう思ってやっているうちに思わぬ方向にそれていってしまった、また一線を越えてしまったのではないでしょうか。だから許してやれとか、いいじゃないか、といっているわけではありませよ。駄目なものは駄目なのですから。ただここまで大袈裟な問題でなくても日々の診療の中でこれに近い(ん、全然近くないですかね)ジレンマに陥ることが少なくないので考えさせられてしまうのです。よかれと思ってやったことが結果的に裏に出てしまったなどという経験は皆さんも多々おありでしょう。時にそれが大事になってしまったということもあるのではないでしょうか?ですから私自身彼らに同情的になってしまいます。「医者の良心」というのを信じたいな、というのが私の本音です。しかしあちこちで医療のトラブルが頻発している現在、それも難しいのでしょうか?何がどこまで許されるか、許されないかは大変難しい問題ですね。せめて今回はせっかくこういった問題がクローズアップされてきたわけですし、そういう時期に差し掛かってきているように思います。上の方々もしっかり議論していただいてよりよい方向性を与えていただきたいと思います。

さて、よかれと思って・・・と前述しましが例えばこんなケースがあります。虫歯(もしくはそうでないケースでも)で神経を取るか取らないかという問題です。私は残せる神経や取らないにこしたことはないと思っていますが、頑張ってそれらを残したがために痛みがひかずに結果的に患者さんにつらい思いをさせてしまうことが時々あります。さっさと麻酔をして神経を取ってしまった方がその時は痛みも止まるし後の処置も楽です。しかし永い目で見たときに私は可能なら保存療法がいいと思っています。皆さんはどんな風にお考えですか?ご意見をお聞かせ下さい。ただ現在の保険制度では神経を取って、削ってかぶせにした方が儲かるようにできています。削ってナンボの保険制度、せっせと神経を残して報われる時期に早く差し掛かってほしいものです。

今回は今年最後と言うことで思うことを書きなぐった感じになってしまいました。来年のコラムではできるだけ皆様から頂いたご質問に少しでもお答えしていけたらと考えております。それではすこし早いですが今年一年お世話になりました。来年もよろしくお願い申し上げます。

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この記事が書かれた日:2006年12月01日

カテゴリ:院長コラム

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